コスタリカと私

コスタリカって?と思う全ての人へ。

コスタリカのスラング 〜Mae〜

こんにちは。

今日はコスタリカのスラングについて話したいと思います。

スラングというのはいわゆる日常会話で使われる、非公式的な言葉のことです。悪口や汚い言葉というより、むしろ一般でポピュラーな言葉のことです。


コスタリカにはその手の言葉が数え切れない程存在しているのですが、今日はその中から「Mae」という言葉を紹介したいと思います。


この「Mae」と言う言葉自体は、「男」、また場合によっては「バカ」という意味になります。
一般的には男という意味です。

ですが、スペイン語では一般的に「hombre」と言う言葉が共通に男という言葉が使われています。これはスペイン語が話される国であればどこでも同じです。

したがってこの「Mae」と言う言葉はコスタリカでしか通じない、いわゆるスラングなのです。


そしてこのMaeという言葉は、コスタリカで最も使用されているスラングなのです。

そしてこの言葉の使われ方は非常に多岐にわたります。


まずこの言葉自体に「男」という意味があるので、男性を指す代名詞になります。

例えば、

Ese mae es tico.
(あいつはコスタリカ人だ)

eseというのは「あの」という意味です。ですので「ese mae」というのは「あいつ」と解釈することができます。

繰り返しになりますが「mae」はスラングですから、あいつと解釈することができます。


これがmaeの基本的な用法なのですが、実はこのmaeという言葉はもう一つ非常に面白い使われ方をするのです。

実はこのMaeには男性同士の会話の中で、間投詞的な役割をするのです。

わかりやすく言うと、このMaeという言葉を使いながら話すことで自分の言葉がより感情的になるのです。


わかりにくいと思いますので、再び例をあげて紹介したいと思います。

コスタリカでは人と挨拶するときに、必ず「調子はどうですか?」(Cómo estás?)と聞かなければなりません。

ですが、親しい男性同士の間だと

「Cómo estás, mae? 」

とmaeを使ってくだけた感じに挨拶ができるのです。

この場合、おう、元気か?という風に解釈ができるのできます。

英語を知っている人は、「dude」という単語をイメージしていただけると分かり易いかと思います。


そしてもうひとつの例ですが、会話の中で間投詞的にmaeを連発するというものです。

また具体例を紹介します。

Mae, viste el partido de ayer, mae? Mae, qué mejenga más mala mae! Mae, vio el mae que botó la bola en la última jugada, mae? Mae manda huevo, mae!」


「おい!昨日の試合みたか?マジで最悪な試合だったぜ!最後のプレーで外したあいつ見た?マジでありえねぇよな!」


非常に長い文になりましたが、「Mae」が多用されているのがわかると思います。

実はこれらの太字のmaeをすべてとってもこの文章は同じ意味で解釈されます。

つまりこれのmaeは意味を持たないのです。

ですがこのようにmaeを会話の中で多用することによって、自分の話すことはかなり感情的になります。

私の書いた日本語訳を見てもらえばわかるかと思います。

学校で、街で、親しい間柄の中で、特に若い男性同士だと常にこのように話しています。

ですので私がまだスペイン語を理解できなかった時は、会話の中で理解できる単語がmaeしかありませんでした。

それほどmaeは共通な言葉です。


ですが、これは女性同士ではほぼ使われませんし、女性が使うと少し品がないと思われてしまうことがあるので注意が必要です。

また、あくまでスラングですので公式な場所、目上の人の前などでは使ってはいけません。

こんなふうに注意が必要な言葉ではあるのですが、このようなスラングを覚えるのはなかなか楽しいですし、それらを使うことによって現地の人になりきれるので、積極的に勉強しても面白いと思います。


今日は以上です。
ありがとうございました。