国民番号制度
こんにちは。
先日日本のニュースを見ていたら、増税の際にマイナンバー制度を用いて一部の税金を還元する、といったようなニュースを見ました。
その政策が日本で採用されるかどうかは定かではありませんが、少なくとも日本においてはマイナンバーが導入されるかされないか、また採用された場合プライバシーの問題はどうなるのかということが議論されているようです。
実はコスタリカにはこのマイナンバー制度が既に存在しています。12歳以上の国民全員が自分の番号を持っているのです。
コスタリカではCédula de Identidadと呼ばれる身分証明書が国民全員に与えられ、そこに番号が記載されています。ちなみにその身分証明書はプラスチック製のカードです。
そしてその番号や身分証明書はあらゆる場所で提示の義務があります。つまり常に携行しておかなければなりません。例えば公共施設に入る時に提示の義務がある時があります。
またその身分証明書の番号で、そのカードの所持者がどこの州の住民かというのがわかるようになっています。
実は一番始めにくる番号が1であればサンホセ州の住民、3であればカルタゴ州の住民という風にわかります。
また未成年か成年であるかカードを見ればわかるようになっています。コスタリカでは酒やタバコは18歳未満は購入できないことになっています。
18歳以上の国民には成年用の身分証明書が発行されていますので、店員はそれで確認することができるようです。
また、クレジットカードで買い物をする時も提示の義務があります。65歳以上の人はバスの料金が通常より引かれるそうです。
このようにこのCédulaと呼ばれる身分証明書は生活をするにあたって非常に重要であり、かつ番号付きの身分証明書があることは便利なことだと考えられているようです。
ですので日本には番号制度がないと話すと結構驚かれます。
日本ではプライバシーの問題など問題点もあることと思いますが、コスタリカではどうやら番号制度は機能しているようです。
まだまだ日本では議論の余地はあると思いますし、導入するか否か慎重な決定が必要ではないかと思います。
今日は以上です。
ありがとうございました。