コスタリカ人の名前
こんにちは。
最近日本では夫婦別姓について活発に議論が行われているとニュースで見ました。
日本では妻は夫の苗字を名乗るというのが一般的で、それは世界的にも珍しいケースだなどと報道されていました。
今日はコスタリカではそれがどうなのかというのを紹介したいと思います。
コスタリカでは一般的に1人は「ふたつの名前」と「ふたつの苗字」を持っています。
名前を式のようにして表すと、
一番目の名前+二番目の名前+父親の苗字+母親の苗字
となります。
まず苗字についてから説明します。
コスタリカにおいては生まれてくる子供は両親の苗字をどちらも継承することになります。
それらは父親の一番目の苗字、母親の一番目の苗字の順になり、名前の次に来ることになります。
つまり上記に示した式の3番目と4番目になります。
例えば父親が「フェルナンデス・ソリス」、母親が「トーレス・アギラル」という苗字だとすると、
生まれてくる子供の苗字は両親の一番目の苗字をとって、「フェルナンデス・トーレス」となります。
このように子供は両親の苗字を両方受け取ることができます。
余談ですがこのようなシステムのために、稀にふたつの苗字が同じだという人がいます。
例えば両親の一番目の苗字がどちらも「ソラノ」だとすると、生まれてくる子供の苗字は「ソラノ・ソラノ」になります。
少し変わっていると感じるかもしれませんがこれは稀にあるケースです。
次に名前です。
コスタリカの人々は一般に自らの名前とセカンドネームを持っています。
自らの名前というのは自分を名乗る時に使うものです。ふたつの名前を持っているものの、実際に名前を名乗る時はそちらの方のみをつかいます。
セカンドネームとはそれとは逆に、名前として持つものの、ほとんど使われない方の名前を指します。
例えば私の友人には「ホルヘ・エステバン」という人がいますが、彼は自分の名前を名乗る時は「ホルヘ」の方を使いますし、彼の家族や友人も彼をホルヘとして認識しています。
これに対して彼のもう一つの名前は「エステバン」で、これは名前として戸籍などに登録されているものの本人はほとんど使いません。
これは一般的なことで、セカンドネームはほぼ使うことがないそうです。
このようにコスタリカでは日本とは全く違った手法で名前がつけられています。
何かの参考になればとても幸いです。
今日は以上です。
ありがとうございました。