コスタリカと私

コスタリカって?と思う全ての人へ。

サッカー観戦〜国内リーグ編〜

こんにちは。


今日はコスタリカの国内のサッカーリーグの試合を観戦してきました。

日本でいうJリーグのようなリーグがコスタリカにもあり、人々の人気もあるので、私はいつか一試合見に行ってみたいと思っていました。


今日はカルタゴ県内のスタジアムで、アラフエラ対カルタゴの試合が行われました。

実はこの試合は今シーズンの最終戦で、両チームにとってリーグ順位4位以内のチームが出場できるチャンピオンシップ出場に向けての大一番でした。

アラフエラは年間1位の座を守るため、カルタゴは年間4位の座を守ってチャンピオンシップに進むため、両チームにとってこの試合に負けることは許されなかったのです。


またファンの注目も大きく、水曜日の午後三時キックオフの試合にもかかわらず、スタジアムはほぼ満員となっていました。

ホーム側の席はカルタゴのチームカラーの青と白で染まり、アウェー側の席はアラフエラのチームカラーの赤と黒でそまっていました。



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二枚目の写真はアウェーのアラフエラ側の席です。アラフエラはカルタゴから一時間半程のところにあるのですが、そこから来る人もいるようです。

またアラフエラは非常に国内で人気のあるチームなので、カルタゴ市内のファンも多いです。

それも相まってアラフエラ側のスタンドはご覧のように満席になっていました。


試合はホームのカルタゴが先制し、前半は1-0でカルタゴがリードして折り返すも、後半にアラフエラが追いつき、試合は1-1の同点で終わりました。


試合は両チームが攻守を争う好ゲームで非常に面白い試合でしたし、スタジアムもサッカー専用の競技場でしたので、選手のプレーが間近で見れてとても嬉しかったです。

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ただ両チームが熱い試合を繰り広げていくうちに、観客まで熱くなってしまう場面もよくありました。

審判の判定への不服から審判団を侮辱するような応援の仕方をしたり、カルタゴのファンの席に向かって挑発的なコールを仕掛けたりと、日本では起こりえないことが次々と起こっていました。

ハーフタイムにカルタゴのマスコットキャラクターがアラフエラ側のスタンドに近寄ってきた時も、そのキャラクターに向かってゴミやジュースを投げたりするなど、アウェー側としてはかなり失礼な態度を見せることもありました。


また試合の結果アラフエラは勝ち点の関係で年間の順位1位を守ってチャンピオンシップ出場を決めたのですが、カルタゴは他会場の結果によって年間順位が5位となり、チャンピオンシップの出場権を逃してしまいました。


すると試合後にアラフエラのサポーターがカルタゴのスタンドに向かって「さよなら!また来年!」などと叫び始めたのをきっかけに、警察を巻き込む争いになりました。

また試合後にスタジアムの周辺で両チームのサポーターが乱闘を起こすのなど、大変な騒ぎになりました。


それほどサッカーはコスタリカの人々を熱くさせるものであるのだということが私にはよくわかりましたし、

ピッチで闘う選手も相当の覚悟で試合に望んでいるんだなということが想像できました。


観客の行為や試合外での乱闘については、正直なところ普通に起こっていることのようなので、ある意味これは文化と捉えることができるのかもしれません。

ですのでただ単に「乱闘は危険だからよせ」とか「侮辱的な行為はやめろ」などと言うだけではこの現状は決して変わらないと思います。

人々は今日までそれが続いてきたことをある種の伝統だと考え、良い方向へ向かう手立てを考えるべきなのではないかと思いました。


今日は以上です。
ありがとうございました。